第 6 号
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-- 支部だより -- <九州支部>
実技講習会「実験動物(ラット)の組織標本作製のための解剖手技-入門編-」を開催して
実技講習会幹事 坂本龍一郎

 九州支部では,平成元年11月18日(土)に久留米大字医学部において,九州支部主催による実技講習会を開催しました。
 実技講習会の内容は,「実験動物(ラット)の組織標本作製のための解剖手技-人門編-」を主としたもので,講師を(株)パナファームの一鬼勉先生にお願いしました。
 当日,午前中は解剖方法の基礎的な概念,解剖に必要な器具の名称とその用途,臓器の位置と採取時の注意点,採取した臓器の固定法についてスライドでわかりやすく講義していただきました。午後からは,講師によるデモンストレーションの手技と説明を聞き,それぞれ各班ごとに分かれ,肋手の佐加良英治(九州歯科大学動物実験施設),元村磯巳(吉富製薬(株)安全性研究所),穴井俊二((財)化学品検査協会)各先生方のご指導で実習に入りました。受講者はラット1 匹を使用し,麻酔,放血,屠殺を行った後,解剖に入り,皮膚切開に続いて頭部,胸部,腹部の順で切開し各臓器の摘出を行い,最後にホルマリン固定しました。また,時間も予定を大幅に超過する盛況ぷりでありました。
 さて,今回の実技講習会は,毒性試験の場における組織標本作製を目的とした解剖手技で,これらはその後の組織標本の作製の出来,不出来を左右する重要な手技であるため,今回,受講者が採取したラットの臓器は,講師の一鬼先生がその臓器を職場に持ち帰られ,標本に適しているかどうかを採点した後,その出来映えを各受講者に報告して下さるという,中味の濃い実技講習会となりました。これも,ひとえに一鬼先生の御厚意によるもので深く感謝致します。また,九州支部としては今後とも引き続き,このような講習会を企画し一層充実した講習会になるよう努力したいと忠います。

 また,実技講習会終了後,懇親会を開催しましたところ,支部研究発表会で特別講演をお願いしました本協会理事長の高橋先生を初め,東洋醸造(株)の松本先生,さらに支部顧問の山内先生と支部役員,総勢42名の参加のもとで盛大なものとなりました。皆さん初めのうちは酒を飲むことよりも食べることに専念した為,多くの料理もあっという間に無くなりました。しかし,そのうちに酒のピッチも上がり,ほろ酔い気分で二次会へ。九州支部で懇親会を開催しますと,いつも必ず二次会から三次会に行くんですが,明日は支部研究発表会があるという事で皆様,12時前後にはホテルに帰られたようです。
 最後になりますが今回,実技講習会開催に当たり,大変お忙しいなか御指導,御協力下さいました講師,助手の各先生方,会場をお世話下さいました久留米大学医学部,その他関係者に対し深く御礼申し上げます。