第 6 号
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-- 支部だより -- <九州支部2>
第9回支部研究発表会及び実験技術部会を開催して
九州支部事務局総務 福山伸隆

 昨年夏,鹿児島市民文化ホールで九州支部が主幹として第23回日本実験動物技術者協会総会を開催し,530名の参加者のもとで盛大に終了したことは,すでに皆様もご存じかと思われます。あれから4ケ月後九州支部では,第9回支部研究発表会及び実験技術部会を久留米大学医学部で開催しました。今回の支部研究発表会開催にあたっては,全国大会終了の後だけに,一般演題数及び参加者ともに少ないのではないかと心配していましたが,実際ふたを開けると一般演題数も昨年よりも多い15題となり,また参加者も91名に達しました。当初予想していたより多くの参加者が得られ,役員一同ぼっとしました。さて,研究発表会も年々充実し,その内容も多彩になり今回の演題も披術者の日常業務に密接なものが多く,フロアーからも活発な質疑応答が成されました。

 特別講演1として「実技協と技術者の動向と展望」と題し,本協会理事長の高橋久英先生(藤田保健衛生大学,教士受)による特別講演が行われました。講演内容を要約すると,西ドイツにおける動物実験の現状について詳しくふれ,「西ドイツでは動物実験のライセンスを申請する場合,申請書類は一旦国の機関で受け付けられ,その後動物実験監視団体に送られ,調査後回答が帰ってくる」という非常に厳しいシステムを導入しているとのことでした。また我が国でも動物福祉等の面で問題意識が高まりつつあるので,我々技術者としては現状の動物実験に満足せずに,色々な技術を修得し,さらに国内外の動物実験界の動向をしっかり踏まえて行きましょうとのお話しでした。高橋理事長のご講演を聞いて,実験動物の取り扱いにはより一層の配慮をしていく必要があると感じました。
 午後からは,実験技術部会が開催され,特別講演2(本部共催)として「現場に於ける生物統計学入門一標準偏差と標準誤差の違いは?一」と題し,東洋醸造 (株)医薬品研究所課長・松本一彦先生による特別講演が行われました。講演内容は,動物実験で得られたデーター(仮設例題)のなかで異常値または有意差がでた場合でのデーター処理,採用の仕方,また検定方法での有意差の有無についてのお話でした。実際職場でこのような間題に遭遇し困っている方には,今回のご講演は非常に役に立つお話でした。
 最後に研究発表会及び実験技術部会開催にあたり講演くださいました,諸先生方と会場の設営にご協力くださいました久留米大学医学部の皆様に厚くお礼申し上げます。